Pi Network暗号通貨としての特徴
Pi Networkの一番の売りはマイニングをモバイルで行える事だろう。専用のアプリをスマホにダウンロードして1日1回起動してタップする、それだけで誰でも簡単に仮想通貨Piコインを手軽に省エネでマイニングできるというもの。
対して「ビットコインのマイニングは地球にとって危険なレベル」という人もいるくらいのエネルギーを使用する。
Piのコンセンサスアルゴリズムはステラコンセンサスプロトコル(SCP)上に構築。このステラコンセンサスを設計したのはスタンフォード大学 コンピューターサイエンス教授 David Mazieres氏。
Piはモバイル、ラップトップ、コンピューターなど個人のレベルでプロトコルレベルで貢献し、報酬を得られる仕組みを作ることを目的としている。
簡単に言えばビットコインのマイニングは今や企業レベルで行う話すだがそれを個人で行おうという事らしい。
1日1回タップするだけって何?
Piユーザーとして4つの役割を果たす事でそれぞれ報酬を得られるようになっているようだが、今拡散されている“一日一回アプリを開いてタップするだけで報酬を得られる”というのはその中のひとつ。ロボットではないことを証明するPIユーザーという項目に当たる。簡単に言えば1日1回起動させたいのだろう。モバイルアプリは1つ以上のノードに接続し、トランザクションが台帳に記録されているかどうか確認する。
スマートフォンのバッテリーやデータを使い果たさずにマイニングを行う!
正直仕組みがよくわからない上、うさん臭さはある。が、ビットコインの初期のマイニングという話も当時はうさん臭かったのだろう。ビットコインのようにある種先駆者の圧倒的勝ち確ゲームにならないようPiユーザーの少数が大量保有する事につながらないようにする。その上で希少性を出す。双方のバランスをとりながらユーザーの貢献度に応じてPIを獲得できるようにしていくシステム作りを行っていくとのこと。
富の極端な集中を避けつつ、個々については貢献度、全体の参加人数に応じて配布量が変わる仕組みだとホワイトペーパーでは何度も強調している。ちまたでは第二のビットコインと噂にはなっているが、運営自体はいつか価値が爆上がりするというような露骨な煽りはしていない。その辺は好感度は高いがマイニングスピードを高めるためにやたら参入者を紹介しろと煽っている。
Piの目的を推察する
これこそがPiの目的ではないかと思う。Pi Networkの公式ツイッターには2年前は35万人以上のフォロワーでしたが、現在は242万ものフォロワーがついている。
ひとつの大きなコミュニティを形成することは大きな力となる。もちろんアプリの設定時に個人情報を抜くため、携帯電話の中身を抜くため、と色々な噂はあるものの一番妥当なのは人集めではなかろうか。大きなコミュニティはいずれにせよ影響力を持つし、お金に換える事もできる。
やたら個人情報を入力させるのは何のため?リスクはあるの?
アプリ登録時はFacebookまたは電話番号認証、iPhoneであればAppleID認証でも可能。抵抗ある方もいるだろうが本名で登録しないとマイニングして貯めたPiの請求ができなくなるという。
「KYC認証」は何の為にする?
携帯電話の端末を何台も用意してマイニングを行えば一気にPiが獲得できるが、本名での登録、公式な書類の表記で名前を入力させられる。そのためPiを請求する際に身分証を提示を義務付けられれば二重取りはできない。細かく個人情報を入力するのはそのためという見方がある。
とはいえネットの書き込みでは個人情報を抜かれる、ピラミッドネットワークの詐欺スキーム、アプリをインストールしたら銀行口座からいくらか抜かれたなどの書き込みが一部あったりもする。あくまで個人的な感覚だが242万人以上のフォロワーに対し、その手の書き込みはほんとごくごくわずか少数だった。
銀行から金を抜く技術があるのなら今後、ユーザーが増えた段階で全員の銀行口座から金をぶっこ抜いてドロン。ない話ではないがあまり現実的ではない。全くリスクがないわけではないが、筆者が2年間アプリを使用している限りにおいては銀行からお金がなくなったり個人情報を不正に使用されたりする形跡はない。
現在Pi Networkは何を行っているのか?信頼に値するのか?
2022年末~、「フォビグローバル」や「XT.com」にPiが上場され最高値61ドルをつけたが、実はこの症状についてはパイネットワークの運営側は「パイネットワークとは関係ない」と発表しているので正式に上場されたとはいえない。
パイネットワーク運営の公式発表によると、現在マイニングされるPiトークンはどこの取引所にも上場しておらずどこかで購入する事はできない。どこにも上場してなければ原則売ることもできない。現状はテストネットでテストされている最中で、それが終わるとPiネットワークの公式メインネットが起動されるとのこと。
現在、ロードマップに沿って進行していて、「PiBrowser App」「PiMobile Wallet」などリリースしており開発は進行していると思われる。
それからプラス要素として、運営のチームメンバーについて写真で顔出しをしている。
テクノロジー責任者。スタンフォード大学の博士号とスタンフォード大学の最初の分散型アプリケーションクラスのインストラクター。
製品責任者。スタンフォード大学で人類学の博士号を取得。人間行動と人間グループ研究の専門知識を持つ。
現状で特に何かお金を請求されるわけでもなく、紹介、紹介と次々と参加人数を増やそうとしているがこれは仮想通貨の世界ではよくあること。
「Piは詐欺ではありません~中略~Piのコアチームは、2人のスタンフォード博士と1人のスタンフォードによって率いられており、その全員がスタンフォードのブロックチェーンコミュニティの構築を支援しました。プロジェクトが成功することを保証することはできません。しかし、私たちは、最高水準の誠実さを維持しながら、共有する夢を実現するために最善を尽くすことを約束します」との回答だ。
もちろん騙しています、と言うはずはない。また一般的にappleのアプリの審査基準は厳しいと言われているので、リスクがあったとしてもプロジェクトが頓挫してこれまで貯めたPiが無価値になるくらいではないかと思う。
2年間で溜まったPiの数
2021年から始めて2年間、毎日ではないがなんだかんだで1133πが溜まった。これが、もしビットコインのようになれば夢しかない!ただ現実的には、多くの人に無料で配布しているわけなのでいきなり価値が上がるというよりは今貯めている人たちが売り切るまでは価格は上がらないと思う。
2023年現在、公式ツイッターも稼働していますし、しばらくは様子見でやってみようかと思います!