『マーケットの魔術師』なんてタイトルだけ見るとどんなすごい手法が書かれているのだろうと期待してしまいますが、本書は手法についてはほぼ書かれていません。「米トップトレーダー16人のインタビュー記事」で構成されています。米トップトレーダーの思考法や考え方に触れることは確実に力になります。
今負けてる人や勝てない人は一読してみると、その思考法が身に付き少なくとも身になる“負け方”ができるようになるかと思います。
ダブルトップや三尊などのチャートパターンを用いた聖杯手法を探すよりよっぽど現実的にトレードに向き合えます。なぜなら本書に登場する化物トップトレーダー16人のインタビューからは共通して見えてくる部分が多々あります。
【トレードで大半の人が犯す過ち】に気付いたあとのアプローチがいかに大切かを学ばせてくれます。「約430万円を約117億円にまで膨らませたマイケル・マーカス」でさえ最初は資金を吹き飛ばしています。そうした偉大なトレーダーたち16人が負けトレードを通して何を掴んだのか学べるのですから2001年に初版が刷られてからトレーダーバイブルとして愛され続けるわけです。私自身何度も読み返し教科書のように使っています。
『マーケットの魔術師』からは何が学べる?
- ファンダ派、テクニカル派、または両方用いる派などのタイプ別のトップトレーダーたちの思考法
- 特に有益だと思うのは損切り、利食いに対する思考法
- リスクやリワードの捉え方
- 偉大なトレーダーたちの多くも口座を吹き飛ばしている。そこから不死鳥のごとく蘇ってきたオリジナルの思考法
特筆すべきはやはり『負けたあとの思考法』だと思います。天才と呼ばれるトレーダーも私達と同じように口座を吹き飛ばしているんです。
例えば本書に登場するマーティ・シュワルツですがシュワルツは全米トレード選手権に参加した10回のうち9回は他の参加者が儲けた金額の合計より、シュワルツの方が儲けベストトレーダーと呼ばれた人物。
そんなシュワルツも10年間負け続けています。
シュワルツはファンダ派からテクニカル派になって成功を納めた人物ですが、そうしたトップトレーダーが勝てるようになった〝きっけか〟を惜しげもなく話しているのは学び以外のなにものでもありません。
好きなトレーダーのマネをするのが勝つための一番の近道である
「400ドルの資金を2億ドルにまで増やした」伝説のトレーダーのリチャード・デニスもインタビューに答えていますがリチャードデニスの思考法はとても参考になります。例えば、
- 『損を取り返そうとか、損を取り返すためにサイズを2倍にするような事はやるべきではない』
- 『チャートは、感情に流されやすいマーケットに極めて冷静な示唆を与えてくれる。テクニカル分析は、成功するために欠かすことはできない』
などの名言がありますが①、②の名言からはトレードをする際に感情的になることがいかに不利益をもたらすかを説いているとわかります。
私もトレード始めたてのころはナンピン、ナンピンで最後資金が耐えられず口座を吹っ飛ばすということをよくやりました。リチャードデニスは『トレーダーは訓練次第で成功できるのか?』とトレーダー養成実験を行ったのですが、そこで生まれたトレーダー集団は『タートルズ』と名付けられ1億5000万ドル以上を稼いだ伝説のトレーダー集団となりました。
- 伝説のトレーダー集団
タートルズの全貌 - 伝説のトレーダー集団
タートル流投資の魔術
上記の二つはとても興味深く、「タートル流投資の魔術」については実話ですが物語としても小説のように楽しめて読めましたのでオススメです。
個人的な意見ではありますが、トレーダーの中には色々な著書を読み漁ることにさしたる意味はないという否定的な人もいますが私はそうは思いません。1冊の本はたった数時間の時間をさくことでその人の人生を疑似体験し、読み解くことができます。
特に投資という世界での疑似体験は大切で実体験ももちろん大事ですが実体験の失敗はすなわち自分の財産を危険に晒すことになります。なので、私は著書を読み多くの状況を想定できる前知識としていれておくことは決して無駄になるとは考えていません。
また、現代においてはトレードだけでなく仮想通貨などのまだまだアーリーアダプターとなりえる世界線もあり、元手をかけずに7000円から8000円得られたり、
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