上州太田焼きそばと言えばこのお店「岩崎屋」
「黒い焼きそば」として幾度もメディアで取り上げ続けられる群馬県太田市の岩崎屋。近くに立ち寄った際はいつか行ってみたいと思っていたお店のひとつだ。昭和32年創業の老舗の焼きそばーー男子は絶対にツバをゴクリと飲み込むはず。
【上州太田焼きそば】として群馬県で愛され続ける〝地元グルメ〟だ。そして、そのトップに君臨するキングオブ太田焼きそばと言っても過言ではないのが岩崎屋なのである。太田焼きそばについては以前も記事にしてるのでお時間ある方はぜひ。
そんな岩崎屋をとうとう訪ねる事ができた。お店の前を通りかかると創業当時の屋台を復元したオブジェが目に入るのでわかりやすい。
地元から愛され続けるお店!定番メニューは焼きそばと焼きまんじゅう
この日訪れたのは大体13時を回ろうという時刻。さすが老舗の人気店とくれば満席で先に二組のお客さんが待っていた。店内に一応待つためのスペースなのか、4脚ほどイスが並べてある。待っている間にもお持ち帰りを購入していく人もいて、地元の方から愛されているお店なのが窺える。
こちらお持ち帰りのメニュー。たまたま「ジャンボ」をオーダーしていた方がいたのだが、大人でも食べ切れるか微妙なラインのどっさり盛りだった。前橋市、伊勢崎市、沼田市と、発祥の起源がいくつがあるが群馬県と言えば、もうひとつ食べたい郷土食がある。そう、焼きまんじゅう。両方食べようとするなら焼きそば「大」でもきついのかもしれない。そんな事を思っていると席に通された。入店して10分も経ってないので回転は早いのかもしれない。
店内のメニュー。それぞれの値段の安さに驚きを隠せない。迷ったすえ、定番の焼きそば(中)と焼きまんじゅうをオーダーすることに。店内にはみのもんたさん、安田大サーカスさん、ざわちんさんなど、数多くのサインが飾ってあるのは太田市にきたらやはり岩崎屋は寄るべきお店という示唆かもしれない。
群馬県名物焼きまんじゅう!そのお味とは……
先に運ばれてきたのは焼きまんじゅう。串からは外された状態だった。蒸したまんじゅうに、ほのかに甘味のある味噌ダレを塗って名前の通り焼いたのが「焼きまんじゅう」。フカフカした食感ながらも焦げ目部分がサクサクで、味噌ダレも濃厚でかなり美味しい。
麹で作ったというまんじゅうの中はこんな感じで見た目も食感もまるでパンのようだ。以前高速のパーキングエリアで食べた焼きまんじゅうとは味も食感も段違いの出来だ。そうこうしているうちに湯気を燻らせ運ばれてきた焼きそば……。
こいつが噂の黒い焼きそば!納得のトップの味
ご覧の通り真っ黒。もう眺めるだけでさぞかし濃厚なソース味なのだろうと口の中にソース味が広がる。
上州太田焼きそばの特徴である太麺。やはり黒さが際立つ。いよいよ実食。
一口目でまず驚いたのは、思ったよりあっさりしている点。間違いない味で想像の斜め上を行くうまさ。
濃厚なソース味どころか、ふわっとソース味がする程度で唯一の具材であるキャベツの甘味までわかるくらいのあっさりさ。創業当時のオリジナル鉄板とオリジナルソース(ウスターソース)で蒸し焼きにしているという岩崎屋の焼きそば。
「昔ながらの素朴な味」とホームページに書かれている通り、素朴なんだが、食べ慣れていない俺からするととにかくうまいあっさりめの焼きそばだった。モチモチの弾力のある麺に、あっさりしたソース味なのでもたれた感じがしない。
唯一の欠点があるとすれば具材がキャベツのみとシンプルなせいか、口が慣れると若干飽きがきてしまう。
そこで出番なのが備え付けのソース。酸味の効いたソースをかけて喰らうと、これまた違った味で楽しめる。あえての薄味で二度楽しめる的な事か? と思ってしまうほどソースの調節で味が変わる。
焼きまんじゅうと焼きそばのコンボでお腹も大満足のランチだった。もし太田市に立ち寄って〝焼きそば〟の口になった時は確実に立ち寄って欲しいお店。最初の一口目はぶっちぎりでどこよりも〝うまい〟と思うはずだ。さすがは長年上州太田焼きそばランキングのトップに君臨するお店である。
店舗詳細
▮岩崎屋
住所:群馬県太田市寺井町697‐8
電話番号:0276‐37‐0258
営業時間:11:00~18:00
定休日:火曜
アクセス:東武桐生線:治良門橋駅から徒歩約7分。車の場合は太田・桐生インターチェンジから7km。※お店の敷地内に駐車場20台あり